人材育成が急務の第三者検証サービス

みなさんこんにちは。今回は、システム品質につながる第三者検証サービスに必要な技術者の育成、スキルアップなどに焦点を当てたいと思います。 私たちのの第三者検証サービスはこちら「ソフトウェアテスト.com」を参照してください。

人材不足が顕著な第三者検証サービス

IT業界はすべてそうですが、技術者不足に悩み技術者育成に苦労しており、第三者検証サービスでもテストエンジニアの育成は急務となっています。ただ、やみくもに学習すればいいわけではありません。私たちが会員となっているIT検証産業協会(IVIA)は、テストエンジニアのスキルパスを明確にしてテスト技術の意識向上とレベルアップを図る認定資格を実施しています。 それが「IT検証技術者認定試験(IVEC)」で、組込みスキル標準であるETSSをベースとしながら検証技術全般を網羅した技術レベルが明確になっています。つまり、テストエンジニアが目指すべき技術と技能が分かりやすくなっているということです。テストエンジニアにすれば目標が持てるだけでなく、将来は何を目指し、そのためにはどのようなスキルを磨いていかなければいけないかが分かります。

その資格内容は、テスト実行と実行管理ができる初級IT検証技術者を対象とした「エントリーレベル」がレベル1とレベル2に分かれます。また、テストの基本設計から詳細設計、テスト評価と報告ができる中級者を対象とした「ミドルレベル」はレベル3とレベル4に分類されます。実際にはハイレベルでレベル5からレベル7までありますが、認定試験ではレベル5までが実施されます。レベル6とレベル7は試験で測れない要素が多すぎるため実施するまでに至っていません。

図1 IVECにおけるキャリアレベルのイメージ

知識試験と実務試験の両方をクリアしたこれまでの合格者累計は、レベル1が204名、レベル2が176名、レベル3が157名、レベル4が206名となっています。ただ、知識と実務に合格して初めてIVECの資格が認定されるので合格者数は少ないように見えますが、例えば知識試験をクリアした技術者は昨年12月現在で2514名にのぼり、一方の実務試験だけの合格者数は実務トレーニング合格者を除いて284名になっています。

こうしたテストエンジニアのキャリアパス構築と、それに沿った育成は、今後の第三者検証業界を担う人材を育てる取組みです。公認のキャリアレベルがあれば技術者にとっても次のステップに上がるために何をすべきかが明確になり、仕事に対するメンタリティも高まるはずです。私たちもこうした取り組みに真摯に向き合って、第三者検証サービスを提供するようにしています。なぜなら、私たちのサービス基盤はこうしたテストエンジニアの育成にかかっているからです。

IT検証フォーラム2014開催へ

そういえばみなさん、7月4日(金)13:00からIVIA主催で「IT検証フォーラム2014」が開催されます。場所は東京・丸の内のJPタワーホールで、講演とセミナー、展示が行われます。後援は経済産業省とIPA、そしてIT関連8団体が協賛する、第三者検証業界では大きなイベントとなっています。テストや検証でお困りの方、システム品質で課題を抱えている方などは是非、足を運んでみてください。私たちもブースを構えてIoT(インターネット・オブ・シングス)のセキュリティ対策に関する「クラウド診断サービス」を展示いたします。是非、会場にお越しください。お待ちいたしております。

ご愛読、ありがとうございました。

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