検証エキスパートコラム

品質の作り込みを強力にサポート~ドキュメントインスペクション~__blog-No.52

2018年06月28日(木)

みなさん、こんにちは。
当コラムNo.15「第三者検証サービス-エレクスの取組み(W字モデルを実践)」およびNo.23「第三者検証が開発現場を救う」の二度にわたって申し上げていることですが、改めて上流工程から第三者検証を取り入れていただくことのメリットについてお話ししたいと思います。

 

テスト技術者はテストの時にいればいいのか?

―だって、テストする「モノ」ができていないんだから、いたってしょうがないじゃないか。―
なんて思っていませんか?確かにある意味当然ではありますけれども、実は基本設計や外部設計など開発工程の上流においてテスト技術者が重要な役割を担うことになるのです。
それは何かと申しますと「設計ドキュメントのレビュー」です。テスト屋にレビューなんかできてたまるか、と思われる方も多いことと思います。ふつう、レビューといえば業務に精通したベテランさんや熟練のSE・プログラマーなんかがするものと相場が決まっているからです。

 

有効なレビュー、できてますか?

V字モデル/W字モデルの説明にもあるとおり、上流工程では「品質を作りこむアプローチ」として、設計ドキュメントのレビューによる欠陥の混入防止が欠かせませんが、ただ単に業務知識のある人が査読すればよいかというと、非常に難しいものがあります。
往々にして表面的な指摘(誤字脱字や言い回し)に終始してしまい、本質的な欠陥を見逃してしまうか、よくても業務(やっていること)として正しいかどうかが判断できる程度です。これはこれで意味がないわけではありませんが、ソフトウェアの「仕様」としては甚だ不明確であり、後工程でバグの温床になりかねません。

 

レビューは高いスキルが必要。だから高くつ

そうかといって、業務に精通しソフトウェア開発の全てを知る神のような人など現実には存在しません。ソフトウェア検証業界でも設計ドキュメントのレビューができるようなコンサルタントレベルの人材は、単価が月100万円を軽く超えてしまうということも珍しくありません。いくらレビューが重要だからといって、そこまでコストはかけられないというのが実情です。
なんとか、テスト設計者レベルのスキルでできるようにならないものでしょうか…?

 

ドキュメントレビューを低コストで提供したい

この命題には正直苦戦しました。何しろ書籍でもネットでも情報があふれかえっています。世の中には「レビュー技法」「レビューのコツ」などと称する資料が星の数ほど出回っていますが、いろいろと調べてたどり着いたところは「テスト設計してみる」という方法でした。これなら少し上級のテスト設計者であれば十分に対応できますので、人材探しに苦労せずに済みますし、サービスとしてもリーズナブルなコストで提供することができそうです。そして何よりも「自分たちのホームグラウンド」であることで、高いクオリティを追求できます。

 

品質向上の肝。「テストする目でレビュー」

ではなぜそこに行き着いたかをご説明しましょう。実際のところテスト設計時に条件を網羅したり期待値を設定したりする過程で仕様に対する疑問や不明点が生じ、よくよく確認するとドキュメントの間違い(設計ミスや考慮不足も含む)だったという経験がよくあったからです。つまり、「テスト設計ができる」ということは「仕様をレビューできる」ということに通ずるわけです。
そのような意味で、設計段階からテスト技術者を参画させることにより「品質の作りこみ」が現実のものとして可能になるのです。まさに検証/テストで培ったノウハウや経験が別の形で実を結ぶことになりました。

 

テスト設計書も作れて、一粒で二度おいしい

さらにもうひとつ。このようにした場合、テスト設計をしてみた結果が残るということ。言い換えれば「テスト設計書のドラフトができる」ということです。
後々、仕様変更があるかもしれませんが、テストの直前になってゼロから作り始めるよりはずっと楽ですし、何より「そもそも設計の段階ではどのように考えていたのか?」がわかるというのは、テスト設計を行う際に大きな手助けになります。テスト工程のころには上流の設計段階での話の経緯を知る人がプロジェクトから離れてしまっている、というケースが多いからです。
結果として、テスト工程で多くの欠陥を除去できることにつながり、設計段階での「品質の作りこみ」との相乗効果により、更なる品質向上が期待できることでしょう。

 

そこで、私たちは「ドキュメントインスペクション」のサービスを行っています。
御社の立場で設計ドキュメントを精査することで、上流の設計段階から抜け漏れ誤りをなくし、下流工程に不具合を流出させないようにします。
サービスの詳しい内容については<こちら>をご覧ください。
なお、検証サービスに対するお問い合わせは<お問い合わせフォーム>までお願いいたします。
ご愛読、ありがとうございました。

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